代表取締役 兼 CEO 十河元太郎/取締役社長 兼 COO 辻井勝人
急速進化するデジタル技術の影響
気候変動や地政学リスク、世界情勢への不安、人口減少など、社会や経済を取り巻く環境は大きく変化しています。加えて、働き方や生活様式の変化により、企業や社会の在り方そのものが見直される時代を迎えています。
こうした中、生成AIをはじめとするデジタル技術は超急速に進化し、現実の世界と仮想の世界をつなぐことで、これまでにない新たな価値を生み出し始めています。デジタルの活用は、単なる効率化にとどまらず、現場の状況を正確に把握し、経営の意思決定やサービス品質の向上につなげる力となっています。
通信・ICTインフラ分野においても、デジタル技術は設備を構築・保守するだけでなく、データを活用した運用や提案を通じて、お客様の事業や社会を支える役割が求められています。
「人々と社会」、「ビジネス」が「デジタル技術」で速いサイクルで融合し、新たな価値を創造し、より豊かな未来を創造し続けていくものと考えております。
経営ビジョン(DXビジョン)
これまで、協和テクノロジィズは、お客様と共に創業より70年を超える長きに亘り、鉄道・電力・消防/防災といった社会インフラ事業を中心に、その事業を支える通信インフラの設計から構築、保守までを事業のコアとして専心して参りました。
これまでお客様と共に築き上げてきた「技術力・現場力・創造力」と、AI・IoT・ソーシャルICT技術を融合させ、現場と経営をつなぐことで、お客様の課題解決とその先にある社会の価値向上に貢献してまいります。更に変化の激しいVUCA時代においても、安心・安全で持続可能な未来を、お客様とともに創り続けて参りたいと考えております。
我々はDXビジョン「ICTとそれを支える現場の力で、社会や人々の生活をもっと元気に便利に」を実現すべく、お客様へ新しい価値と感動をご提供できる会社になることを目指して参ります。
DX事業の取り組みの方向性
ビジネスモデルの方向性として、当社は現在の強みである「通信/ITインフラを支える現場力」に加え
お客様課題を顕在化し、「デジタル技術」を活用し、スピード感をもって、より価値の高いソリューションを提供します。
お客様の直面する事業課題は、お客様サービスの競争優位性、お客様業務の効率化、サステナブルな事業運営など多岐に渡ります。この課題解決にDXツール及びそれを支える通信/ITインフラ、現場施工、運用・保守の「垂直統合型ビジネスモデル」で差異化を図って参ります。
当社におけるDX事業戦略
1)データ活用経営の確立
- 当社では全社情報システム(KINGS X )を進化させ、社内点在するプリセールスから受注後の現場データ、成果物等の案件情報、それに附随するお客様とのコミュニケーション履歴等、あらゆるお客様情報の統合化を図って参ります。(令和9年度完成目標)
- 本システム活用により、経営層、管理者、現場担当者がそれぞれ必要なタイミングに必要なデータへのアクセス、分析が可能となり、協和テクノロジィズ全体でデータに基づいたお客様への新たなバリュー提供を目指します。
2)お客様に密着した課題解決型ビジネスの推進
- 当社は、自社実践で培った情報のデータ化、データ活用のノウハウに加えて、長年現場で培ってきた経験をもとにお客様の課題解決に直結したDXソリューションを開発・整備し、お客様へのご提供を通じて、お客様事業に貢献して参ります。
- さらに当社の強みである“通信/ITインフラを支えてきた技術力”をさらに進化させ、セキュアで安心・安全なDXを支えるインフラの設計・構築・運用/保守も含めトータルでお客様に提案して参ります。
3)安全・安心な現場環境づくりへの貢献
地球温暖化による気温、天候変化への対応、現場人財不足への効率化対応、更なる生産性向上のための現場環境整備など、生活/労働現場の安心・安全な環境づくりは喫緊の課題です。
- オフィス・ビル空間の制御ノウハウを生かした、より快適な空間のご提供
- 施工・保守・点検業務の自動化と高度化
- AI・データ活用による予測・自動アラート発報などの生活者の安心と安全を守る仕組みのご提供
を実現してまいります。
DX事業推進体制
お客様の課題を顕在化し、これまで培った業種知見と既存技術と最新技術を組み合わせ、新たな価値をお届けするDX事業遂行体制を構築しております。

<推進体制基本方針>
当社はDX推進プロジェクト中心の活動から、デジタルソリューション事業部を中核とした事業推進体制へ進化させてきました。COOのリーダーシップのもと、お客様課題解決型DXと自社DXを両輪で推進し、自社実践(KINGS X)から創出した仕組みをソリューション化することで、お客様の課題解決と新たな価値提供によりお客様と共に事業成長を加速して参ります。
<人財育成方針>
- 当社の根幹の理念である安全・安心な社会へ貢献を実現すべく、品質向上の意識を全社で共有する
- その上で、強みである現場力(ICT設計/施工/保守力+長年の実績)をさらに進化させ、お客様の課題を明確にし、既存保有技術力に加え、デジタル技術を生かし、解決へ導くことができる人財を育成していきます。
DX推進に向けた環境整備
<ITシステム活用整備計画>
当社では予算配分を攻めのITシステムにシフトしており、その投資額は年間売上1%に増大させております。
現在、情報戦略システムKINGS Ⅹプロジェクトを推進中です。
増力日誌ポータル上で顧客情報、案件情報、現場情報、人材情報、品質情報をつなぎ、経営・営業・事業部・現場が同じ情報をもとに判断するための基盤構築中です。
AI活用により保守期限や設備更新時期を予測し、営業、技術部門へ提案機会を自動通知する等、AI・データ活用基盤を目指します。
戦略達成度を図る指標サマリ(KPI)
当社は令和10年度までにDX推進によって目指す姿を実現するため、以下の目標を掲げております。
<新全社情報システム構築>
- 新基幹システム「KINGS X」令和6年度稼働済。順次強化中。
<目標売上比率>
- DX関連売上比率:令和10年度までに当社売上全体のうち3割とする
<DXテクノロジー専門人財の育成目標数値>
- クラウド・インフラDX人財:40名
- データ・AI活用専門人財:15名
- DXコンサル/PM人財:15名